カリキュラムとしては、工学的な基礎やコミュニケーション能力、技術者としての考え方を身につけるための講義・演習の他、経営システム工学のさまざまな領域に対する広範な講義と実験が用意されています。
専門教育の基礎となる理系科目、つまり数学、物理、化学は総合教育科目3群として1年次に履修することになっています。また、物理と化学には実験も用意されており、これらを通して事実を客観的に観察する態度を身につけます。これらに加えて、英語、第二外国語などの外国語科目を学ぶことで、コミュニケーション能力と異文化に対する理解力を深めます。さらに、総合教育科目2群として政治、経済、社会、倫理など人文・社会系の科目を履修することで、専門技術だけにとらわれない幅広い視野を身につけます。
専門教育は
よりなっています。次頁以降に科目構成、関連を示します。ただし、ここでは4つの科目群の中の関連を中心に主なものだけを示してあります。4つの科目群同士も相互に密接に関連していることを忘れないでください。例えば、「品質管理」や「市場調査」を学ぶ上では、「統計学」や「データ解析」の知識が不可欠です。また、「理財工学」を学ぶためには、「OR」や「最適化手法」の知識が必要です。さらに、「知能システム工学」や「画像処理システム論」を本当に理解するためには、「システム工学」等を通したシステム的なものの見方・考え方の理解が重要になります。
経営管理に関する科目にはよく工夫されている経営システム工学実験AとBがあり、これは本学の経営システム工学科の一つの特徴となっています。もう一つの特徴は、品質管理、開発生産工学、工場計画、生産管理、理財工学、経済性工学、信頼性工学、データ解析、システム工学、最適化工学、ソフトコンピューティング、オペレーションズ・リサーチ、ソフトウェア工学、知能システム工学、ヒューマンメディア工学など、ものづくり・サービス提供に直接役立つ数理的な側面を中心として幅広い科目群よりカリキュラムが構成されていることです。また、当然のことですがコンピュータ教育にも力を入れており、情報技術の活用に関する数多くの演習が行われています。さらに、企業や組織における実際の問題をじかに理解できるよう、工場見学、インターンシップ、実務家による講義なども取り入れています。
4年次には、4年間の総決算として卒業研究に取り組みます。約10名の学生に対して1名の教員が指導に当たり、自分が興味のある分野・テーマを選び、社会に巣立つための最後のしあげを行います。